
ご相談いただいた「HPの構造・全体の構成」について、どこから直すかの優先順位に合意をいただくことです。
直近6ヶ月のGoogle検索のクリックを、ページの種類別に集計しました。施術ページは全体の3.9%です。
出典:Google Search Console(検索タイプ:ウェブ、過去6ヶ月、2026年10月9日取得)。ページ単位の集計のため、合計は全体のクリック数と一致しません。
悩みを調べる人は記事に来ています。ただ、その人が「この院で受けたい」と判断するための施術ページが、検索ではほとんど見られていません。
同じテーマの記事と施術ページがあると、Googleは片方しか上位に出しません。本来見せたいのは施術ページです。
| 検索語 | 6ヶ月の表示回数 | 順位 | クリック率 | 検索結果に出ているページ |
|---|---|---|---|---|
| 顔 脂肪吸引 / 顔の脂肪吸引 ほか計4語 | 83,132 | 8〜9位 | 0.5% | 記事「顔の脂肪吸引は何cc取れる?」 |
| 頬 脂肪吸引 | 5,113 | 8.5位 | 0.5% | 記事(同上) |
| バッカルファット | 60,310 | 8.6位 | 0.2% | 記事「小顔手術でバッカルファットは…」 |
| コンデンスリッチ豊胸 | 2,277 | 37位 | 0% | 施術ページ |
| 豊胸 東京 | 1,091 | 43位 | 0% | — |
出典:Google Search Console(過去6ヶ月)、Ahrefs(2026年10月9日)。検索語と表示ページの対応はAhrefsのページ別上位キーワードで確認。
記事は「調べる人」に強く、施術ページは「受ける人」に必要です。両者の役割を分け、記事から施術ページへ評価を渡す構造にします。
検索結果に出る回数は変わらず、上位3位以内の検索語が減ったことでクリックが落ちています。
出典:Google Search Console(日別、4月は7日以降)、Ahrefs(オーガニックキーワード推移)。
記事頼みの集客は、記事の順位が少し動くだけで全体が揺れます。施術ページという「2本目の柱」を立てることが、安定化の近道です。
サイト内のリンクをすべてたどり、表示される79ページと転送・エラーの68URLを機械でチェックしました(2026年10月9日)。
| チェック項目 | 判定 | 結果 |
|---|---|---|
| サイトマップ Googleに全ページを知らせる一覧 | × | 外部の無料ツールで作った5URLだけの固定ファイル。うち1件は削除済み(404) |
| 正規URLの指定(canonical) | × | 79ページすべてで未設定。文字化けURLや「#料金」付きURLまで検索に登録されている |
| リンク切れ | × | 症例ページの「施術について詳しく見る」など、8種類のリンク先(16本)が404 |
| ページのタイトル・大見出し | × | 症例カテゴリ17ページはタイトルが空(「|院名」だけ)。大見出しなしが25ページ(トップ含む) |
| ページの説明文 | △ | 79ページ中37ページが同じ定型文「手術の質と安全にこだわった…」。上位記事2本も該当 |
| 内部リンクの書き方 | △ | サイト内リンク3,210本の79%が末尾「/」なしで、毎回転送を経由 |
| 医院・医師の情報登録(構造化データ) | △ | 全ページで未設定。住所・診療時間・医師の資格がGoogleに機械的に伝わらない |
| 画像の説明(alt) | △ | 2,926か所中1,458か所(50%)が未設定 |
| 常時SSL・www統一・転送の種類 | ○ | http・wwwとも301で正しく統一済み |
×と△の多くは、WordPressのテンプレート(型)を直せば全ページに一度に効く問題です。
WordPressには、存在しないURLを「似たページ」へ勝手に転送する機能があります。リンクが間違っていても表示されるため、誤りに気づけません。
症例「50代のPAL脂肪豊胸」→/menu/リポクリ式PAL脂肪豊胸→404正しくは /menu/bust-pal/。症例カテゴリ名をそのままURLに入れた形で、7種類・14本が404(二の腕・太もも・腹部など)。
症例「ハイブリッド豊胸」→/menu/ハイブリッド豊胸→/menu/bust-hybrid/同じ誤りでも、WordPressが推測で転送できた場合は表示されます。表示されているから正しい、とは限りません。
よくある質問→/about/bust-pal→/menu/bust-pal/「初めての方へ」→ /about/guide/menu/lipo-face、「クリニックの想い」→ /about/about/pal なども同様。
施術「PAL脂肪豊胸」等→/case/single.html→404また、コンデンスリッチ豊胸ページの症例欄の見出しが「PAL脂肪豊胸の症例」のままです。
先に自動転送を止めると、隠れていた誤リンクが一斉にリンク切れになります。①誤リンクを全件洗い出して修正 → ②自動転送を停止の順で進めます。
症例ページは「受けたい」と思った人が施術ページへ進む導線です。ここが切れていると、検索にも予約にも効きません。
Search Consoleで実際に表示実績があったURLと、サイト内で見つかった重複です。
| 種類 | 実例 | 対応 |
|---|---|---|
| 文字化けURL | /blog/脂肪豊胸のダウコタイム…、/blog/…まとぁ/ など10件が表示実績あり | 正規URLの指定で集約 |
| ページ内リンク付きURL | /price/#bust01・#lipo01・#antiaging01 が別々に各3,294回表示 | 正規URLの指定で集約 |
| 重複した分類ページ | /bust/ と /blog/bust/、/lipo/ と /blog/lipo/、/injection/ と /blog/injection/(中身同じ・大見出しなし) | 一方へ転送・検索対象外 |
| 同じ症例の重複 | /case/763-2/ と /case/リポクリ式pal脂肪豊胸-2回の結果/ が同じタイトル | 統合して転送 |
| 広告用URL・フォーム | /lp/breast_up/?fbclid=…(広告パラメータ付き)、/lp/form/(予約フォーム) | 検索対象外(noindex) |
| 番号・日本語のURL | /case/853-2/、/blog/顔の脂肪吸引は何cc取れる?理想の小顔になるため/(途中で切れている) | 新規分から英語URLに |
症例画像の一部で、ファイル名に患者さまのお名前と思われる文字列が含まれ、URLとして公開されています。ファイル名の変更をおすすめします。
出典:Google Search Console(ページ別、過去6ヶ月)、当社クロール(2026年10月9日)。
1ページの評価が複数のURLに割れている状態です。「1ページ1URL」に揃えるだけで、評価をまとめ直せます。
記事6本の本文を確認しました。施術ページへは全ページ共通のメニュー欄からしかつながっていません。
上位記事に院長の名前・資格の記載がなく、誰が書いた記事かがGoogleにも読者にも伝わりません。
「顔の脂肪吸引は何cc?」を読んだ人が、頬33万円〜の料金や症例にたどり着けません。
流入上位の記事2本(何cc・ダウンタイムまとめ)の説明文が、定型文のままです。
出典:当社による各記事の本文確認(2026年10月9日)。料金は貴院HPの記載(ベイザー脂肪吸引:頬 税込330,000円)。
新しい記事を書く前に、今ある6本の記事に「施術ページ・症例・料金・監修医師」をつなぐことが、最も費用対効果の高い一手です。
医療のページでGoogleが重視するのは「誰が・どんな経験で」書いているかです。貴院HPの記載から整理しました。
| 貴院の強み(HPの記載より) | 今のHPでの扱い | 改修後の使い方 |
|---|---|---|
| 累計1万件以上の手術実績 | 「クリニックの想い」の本文中のみ | 施術ページ冒頭・医院情報に |
| 元麻酔科専門医の院長・麻酔科専門医の医師 | 医師紹介ページのみ | 全施術ページ・記事に「監修医師」欄 |
| 米microaire社公認PAL指導医・VASER認定医 | 医師紹介ページのみ/構造化データなし | 医師情報としてGoogleへ登録 |
| 形成外科学会・美容外科学会での発表、論文 | 医師紹介ページの経歴欄のみ | 関連する施術ページから引用・リンク |
| 症例ページ18件 | 施術ページからのリンク切れ・番号URL | 施術ページ内に一覧表示 |
リンク元47ドメインのうち30ドメインは、Ahrefsがスパムと判定した海外の自動生成サイトです。Googleは通常これらを無視するため、現時点で否認作業は不要と判断します(推移のみ監視)。
出典:貴院HP「医師紹介」「クリニックの想い」、Ahrefs被リンクデータ(2026年10月9日)。
必要なのは新しい強みづくりではなく、今ある実績と資格を「各ページで、Googleに読める形で」出すことです。
記事で集めた「調べる人」を、施術ページで「受けたい人」に変える構造をつくる。
今は全施術が /menu/ の下に横並びで、症例・記事とは別の場所にあります。柱ページ(ハブ)を立てて階層化します。
「脂肪吸引」「豊胸」で検索した人の入口。下の施術・症例・料金へ振り分けます。
症例URLに施術名を入れ、施術ページと評価を共有させます。
流入の52%を持つ記事は、URLを変えず中身とリンクだけ直します。
URLの階層そのものが、脂肪吸引と豊胸の専門院であることを、Googleにも伝わるHPにするための土台になります。
URL変更でいちばん多い失敗は、転送漏れで今の評価まで失うことです。旧URL→新URLの対応表を先に作ります。
| 旧URL | 新URL | 6ヶ月の表示回数 |
|---|---|---|
| /menu/lipo-face/ | /liposuction/face/ | 2,213 |
| /menu/lipo-body/ | /liposuction/body/ | 2,887 |
| /menu/bust-pal/ | /breast/pal-fat/ | 4,598 |
| /menu/bust-silicon/ | /breast/silicone/ | 5,956 |
| /lipo/ ・ /bust/ ・ /injection/ | 各柱ページ、または /blog/ の分類へ統合 | 7,148 |
施術ページは現在の流入が小さいため、移行の影響も小さく済みます。動かすなら、施術ページが育つ前の今が適期です。
「顔の脂肪吸引」ページの構成案。左の①〜⑩が、右の完成イメージに上から対応します。
症例写真には施術内容・費用・リスクを必ず併記します。「No.1」「絶対」などの表現は使いません。
中身の多くは今のページと記事にすでにあります。新しく書くのは③④⑧が中心で、記事と内容を分担させます。
記事の本文中、読者が「受けるなら」と考える箇所に、施術・料金・症例へのリンクを置きます。
全記事の冒頭と末尾に
記事末尾に3件表示
該当施術の料金を抜粋
施術→詳しい記事へ
クリック・表示回数:Google Search Console(過去6ヶ月)。脂肪豊胸の2記事は合算。
記事は「調べる」、施術ページは「決める」。役割を分けてリンクで結ぶことで、記事の評価を施術ページの順位に変えます。
「顔 脂肪吸引」系の検索は6ヶ月で8.3万回表示、クリック率は0.5%です。出ているのに押されていません。
タイトル末尾を「|リポクリニック表参道」に短縮、症例カテゴリ17ページの空タイトル、説明文が定型文の37ページを個別に設定します。
※ 資格・料金・ダウンタイムは貴院HPの現在の記載から作成した例です。
順位を上げる施策と並行して、今の順位のままクリックを増やせるのがタイトル・説明文の改善です。
構造化データは、ページの中身を機械が誤解なく読めるようにする記述です。今は全ページでゼロです。
名称・住所(神宮前4-2-12)・診療時間・電話。トップとアクセスに
福田院長・中島医師の資格・所属学会。医師紹介に
各記事を「どの医師が監修したか」と結びつける
脂肪吸引 › 顔の脂肪吸引 の階層を全ページに
「専門の医師が監修した、専門院の記事」であることを、文章だけでなく機械的にも示します。テンプレートへの追加なので、1度の作業で全ページに反映できます。
S 最初の1ヶ月(URLを変えない修正) A 2〜3ヶ月目 B 4ヶ月目以降
| 優先 | 作業 | 対象 | 工数 |
|---|---|---|---|
| S | 症例→施術の誤リンク・相対パス・single.html の修正 | 8種類・16本 | 小 |
| S | 内部リンクの末尾「/」統一(メニュー・フッターの型) | 3,210本中2,537本 | 小 |
| S | 正規URL(canonical)をテンプレートに追加 | 全ページ | 小 |
| S | サイトマップを自動生成に切り替え、Search Consoleへ送信 | 5URL→全ページ | 小 |
| S | 重複分類・予約フォーム・広告LPを検索対象外に | /bust/ /lipo/ /lp/ 等 | 小 |
| S | 空タイトル・大見出しなし・定型説明文の修正 | 症例カテゴリ17・説明文37 | 中 |
| S | 医院・医師・パンくずの構造化データ追加 | テンプレート | 小 |
| S | 症例画像のファイル名変更(個人名の可能性) | 症例画像 | 中 |
| A | 記事6本に施術・料金・症例へのリンクと監修医師欄 | 記事6本 | 中 |
| A | 「顔の脂肪吸引」施術ページの作り直し | 1ページ | 中 |
| A | 豊胸7ページの見直し(症例欄の見出し誤り含む) | 7ページ | 中 |
| A | WordPressの自動転送を停止(誤リンク修正の後) | サイト全体 | 小 |
| B | 柱ページ新設と施術URLの階層化+301転送 | /liposuction/ /breast/ | 大 |
| B | 症例URLの施術別・英語化と重複症例の統合 | 症例18件 | 中 |
| B | 部位別ページ(二の腕・太もも・お腹)の新設 | 症例カテゴリがある部位 | 中 |
| B | 画像の説明(alt)を症例・医師写真から順に設定 | 1,458か所 | 中 |
Sの8項目はURLを変えずにでき、順位を落とすリスクがほぼありません。まずここで土台を固めます。
総クリックの半分は記事、4割弱は院名検索です。全体の数字は改善の効果を正しく映しません。
毎月この3つだけをご報告し、「直した結果、施術ページと予約につながったか」で次の手を決めます。
各段階の終わりに数字を確認し、次に進むかどうかを貴院とご一緒に判断します。
Phase 1の1ヶ月で効果が見えなければ、以降の作業は不要です。URLを動かすPhase 3は、移行対応表をご確認いただいてから着手します。
①②をいただければ、1週間以内に「Phase 1の作業リスト(全URL付き)」をお出しします。
記事で出会った人が、施術ページで「この先生にお願いしたい」と決められるHPへ。
まずは、URLを変えずにできる土台の修正から始めましょう。